新聞広告製版会社の役割

デジタル時代における製版会社の役割

この10年間で新聞広告業界は急速にデジタル化が進みました。製版におきましても、作業工程の部分的なデジタル化に始まり、今では技術的に多くの工程がデジタルへと転換しました。
しかし一方では、DTPの普及でデジタル技術が身近になり、印刷までのプロセスのすべてがデスクトップで簡単に作成できるかのような誤解も生じています。製版のデジタル化は、アナログ時代より合理的・簡素化された工程がある一方で、高度な技術や管理が要求される新たな工程が加わり、すべての作業が簡素化されたり、作業時間が削減されている訳では決してなく、全体ではむしろ作業量が増えてきているのが現状です。
たとえば、校正作業では、平台印刷機による校正からDDCP(ダイレクトデジタルカラープルーフ)での新聞掲載シミュレーションへと進化を遂げています。このデジタル校正作業では各新聞社それぞれの印刷特性に合わせた高度なカスタマイズ作業が必要となり、今まで以上に時間と労力を要します。送稿に関しても、安全・確実なデジタル送稿を実現するために、各新聞社のガイドラインに沿ったデータ構造のチェック、チューニング、メンテナンスなど新たな作業が必要となりました。
また業務上、各種素材や原稿データのほか、新製品情報、新サービス情報や媒体情報など、お客様の様々な情報を取り扱うことになり、製版会社においてもデジタル時代に対応した情報セキュリティおよびプライバシー保護に積極的な取り組みが必要になっています。
このようにデジタル時代における製版会社の重要な業務に、確かなカラーマネジメントや送稿データの運用管理と情報管理という新たな役割が加わりました。日本新聞広告製版会

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